仕事 Archive
KOBUDO-古武道- がTBS系ニュース番組 NEWS23の音楽を担当します!
- 2009-03-26 (木)
- その他
3月30日から改編に伴いリニューアルされる、TBS系の夜のニュース番組「News23」の音楽を、テーマから番組中のジングルまで、全てKOBUDOが担当することになりました。
私にとっては、2004年の番組開始以来、矢野沙織をテーマ音楽に起用していただいているテレビ朝日系「報道ステーション」に続き、2つ目の大きなニュース番組への担当アーティストの起用です。
毎日、お茶の間に、自分の担当しているアーティストの音が流れるというのは、CDを聴いていただくのとは、また違った喜びです。
このテーマ曲、今ちょうど準備中で、6月末発売のKOBUDOのニューアルバムにも、収録予定ですので、フルバージョンを聴きたい方、是非楽しみにお待ちいただければと思います。
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ガラスCDの音質
- 2009-01-22 (木)
- その他
先日、メモリーテックというプレス会社で、ガラスCDの試聴をさせていただきました。
ガラスCDについては、既にユニバーサルからカラヤンのものが一昨年リリースされ、話題になりましたが、何と言っても驚くのはその価格。カラヤンの第9は20万円でしたし、今年リリースされるビクターのものは、18万円と発表されています。
まだ手作業の少量生産なので、高価格はやむ得ないとはいえ、高いですね。
さて、肝心なその音質。確かに良かったです。通常のポリカーボネイトのものより、音のエッジがくっきりして、高音が伸びる感じでした。オーディオの世界は、ほんのわずかの差にお金を投じる人も多いので、通常のCDの50倍しても、それなりに売れるんですね。
その試聴会で感じたのは、今回、もとのCDのプレス工場が何社かにまたがっていたのですが、そのプレス工場によって、ガラスCDとの音の差が違うということでした。つまりプレス工場によって、音の善し悪しがかなりあるということです。
以前から、そのような話は聞いていましたし、コロムビアに自社工場が有った頃は、Tuned CDという、マスタリングからプレスの工程までを厳密に管理したものを作ったこともあり、その効果は感じていましたが、改めて、プレスの工程管理の重要さを認識させられました。
ガラス云々以前に、その差の方が大きいのです。
その中で、通常CDの音が一番良かったのがメモリーテックプレスのもので、そのメモリーテックがガラスCDを作っているわけですから、素材の特性の良さとプレス技術で、確かに究極のCDとは言えるのかも知れません。
新素材CDと言う意味では、昨年からSHMCD(ビクター)、HQCD(メモリーテック)、Blu-specCD(ソニー)と、各プレス会社が力を入れており、コロムビアでも、HQCDを既にリリースしています。
HQはもちろん、SHMもBlue-specも比較試聴はしましたが、どれも通常CDとは違いがあります。ただそれも価格が倍近くする価値があるのかと言えば、私としては、微妙な気がしています。
以前、LINNのDSについて書きましたが、結局新素材CDの音がいいと言っても、全て同じ16bit、44,1kHzの音ですから、それをデータとして読み込んで再生するDSにはかなわないと思うのです。実際、DSを聴いたときほどの衝撃は、新素材CDにはありませんでした。LINNのDSシリーズは、一番安いものでも30万円近くしますから、簡単に買えるものではありませんが、ガラスCDを買うなら、DSプレイヤーを買った方がコストパフォーマンスは遙かにいいですよね。それで自分の持っているCDが、全てマスターに近い音で聴けるようになるのですから。
マスターと言えば、試聴会で一番面白かったのは、DDPという、工場の送るマスターを再生できるプレイヤーもあって、ガラスCDの後にその音も聴かせていただいたのです。これが当然のことながら一番良くて、私たちがスタジオで作っているイメージそのままでした。とはいえ、マスターをそのまま売るわけにはいきませんし、このプレイヤーも特殊なもので、市販されていませんから、私としては、現状、家で音楽を聴くベストの装置というのはやはりLINNのDSだと思います。これで10万円台のものが出れば、是非買いたいところなのですが、円高で値下がりしないものでしょうか。
ところで、手前味噌になりますが、コロムビア/DENONでは、新素材による高音質CDをリリースする際、ただ素材を変えるだけでは本当の効果が出にくいので、必要に応じてマスタリングを施しています。これは、自社で録音を行い、ミックスからマスターまで作っている強みです。1月にリリースされたインバルのマーラーなど、良くなっているので、是非聴いてみてください。
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日本が世界に誇る偉大なる先達
- 2009-01-11 (日)
- その他
新年最初の出張は、浜松にあるローランドの研究所でした。
昨年、藤原道山の作品でご一緒した冨田勲さんの紹介で、ローランドの創始者の梯郁太郎さんに会いに行ったのです。
冨田さんと梯さんは、40年以上のおつきあいで、おふたりとも、最初日本では理解されなかった新しいものを、アメリカへ持って行き、先に海外で大成功を収めたという共通点があり、70代後半になった今でも、第一線で常にイノベイティヴなことを行っている、素晴らしい方々です。
今回は、梯さんのお力をお借りして、新しい映像作品を作るご相談をしにいったのですが、それ以外にも、ローランドで開発している新しい楽器をいろいろ見せていただき、そのクラフトマンシップとビジネス感覚に感嘆し、ほとんど生「カンブリア宮殿」状態でした。
改めて、今年も頑張らなければと思った、とても充実した一日でした。
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本田美奈子さんとブライアン・メイ
- 2008-10-15 (水)
- 録音
今日、情報公開しましたが、11月6日に発売する本田美奈子さんの新しいアルバムで、クイーンのブライアン・メイとの共演が実現しました。
そもそも今回のアルバムは、本田美奈子さんが遺した歌そのものを、できるだけシンプルな形で聴いてもらえるようなものを作りたい、というのが始まりでした。
もとの録音の時は、最初に井上鑑さんとバックトラックを作って、そこに歌を入れるという方法(とは言え、バックトラックの録音の時も、必ず一緒に歌って、演奏者が歌の呼吸を掴んで弾きやすいようにはしていて、そのまま歌を録り直さずOKになった曲もあるのですが)を取っていましたが、今回は、最初に声があって、その声を最も生かすには、どうしたらいいかという方向で、作品作りをしたのです。マルチテープ(正確には、テープでなく、DVD-Rに保存されたデータですが)から歌だけを抜き出し、そこに、新しいバックトラックを録音していきました。
本田美奈子さんが生きていたときには、常に次のことを考えて、録音した歌だけを聴き直すということはなかったのですが、亡くなって、声だけを聴いてみたときに、改めて見えてきたことがいろいろあり、それが今回のような作品を作りたいという思いになりました。
共演は、ロンドンのルネサンススタイルのコーラスグループが半分、後の半分は、日本の誇るギターの名手、松原正樹さんと今剛さんのツインギターという、最も声を生かせる構成にしました。
そして、ロンドンでのコーラス録音セッションの詳細が決まってきた段階で、せっかくロンドンに行くなら、ブライアン・メイに参加してもらったら、という夢のようなアイデアが出てきたのです。
本田美奈子さんが亡くなったときに、メールのやりとりをし、ブライアンの美奈子さんに対する思いは分かっていたので、無理を承知で、今回の計画をメールしました。できればどれかの曲でギターを弾いてくれないか、というお願いとともに。
驚いたことに、ブライアンからは、その日のうちに返事が来ました。今、クイーンとポール・ロジャースのアルバムの制作をしていてとても忙しい時期だけれど、美奈子のために、何かできたらと思う。とにかく、美奈子の声を送ってみてくれないか、と。
すぐに、「アメジング・グレイス」を含む5曲の声をインターネットで送ると、ブライアンからは、「アメイジング・グレイス」がとても気に入ったので、ただギターを弾くというのではなく、トラックとして完成させてもいいか?
という返事が来ました。
もちろん、と返事すると、翌朝、またブライアンからのメールが届いていました。
「ちょっとびっくりするプレゼントがあるよ」と書いてあり、添付ファイルが付いています。
何とそれが、ブライアンが、その日の午後と夜をかけて一気に作り上げた、デモ、と言っても、ほとんど完成に近い「アメイジング・グレイス」でした。
そのメールには、
「もちろん、まだ多少調整しなければいけない部分はあるけれど、今日の午後から夜にかけて作ったみたんだ・・・ミナコの声にインスパイアされて、途中でやめることができなかった。レコーディングしている間中、僕は微笑んでいたよ・・・でも作業を終えて、スタッフと一緒に聴いていたら・・・涙が止まらなかった。」
それが、今回のアルバムにスペシャル・トリビュート・トラックとして収めた「アメイジング・グレイス」です。
「アメイジング・グレイス」は、ロンドンのコーラスグループとも録音しました。
こちらは、ヨーロッパの教会で、聖歌隊と一緒に歌っているようなイメージです。
是非、今まで本田美奈子さんの歌を聴いたことがなかった方にも、聴いて欲しいアルバムです。
ヒリヤード・アンサンブルやタリス・スコラーズが好きな方は、きっと気に入っていただけるのではないかと思います。
11月6日の発売日をお楽しみに。
本田美奈子. Eternal Harmony
1. プロローグ(井上鑑)
2. アメイジング・グレイス (トラディショナル)
3. 白鳥 (サン=サーンス)
4. 美しい夕暮れ (ドビュッシー)
5. ニューシネマパラダイス (モリコーネ)
6. 風のくちづけ~「リュートのための古代舞曲とアリア」よりイタリアーナ (レスピーギ)
7. この素晴らしき世界 (ダグラス)
8. 新世界 (ドヴォルザーク)
9. タイスの瞑想曲 (マスネ)
10. エピローグ (井上鑑)
11. アメイジング・グレイス(トラディショナル) Produced by Brian May
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藤原道山 × 冨田勲
- 2008-10-10 (金)
- 撮影
今年の秋にリリースする作品の制作が、ようやく一段落です。
中でも、藤原道山と冨田勲氏の顔合わせによる新しいアルバム「響-kyo-」は、前回のブログにも書いたように、SACDによる、サラウンド作品で、サラウンドとステレオのふたつの音を作る作業が必要だったため、なかなか大変でしたが、苦労しがいのある、面白い作品になりました。
道山の尺八を壮大なTOMITAサラウンドが包み込んで、日本からアジアの様々な風景を描くアルバムです。
そのPVの撮影で、久しぶりに、伊豆大島に行ってきました。
作品のスケールを表現できるのは、東京の近くでは、三原山の裏砂漠しかありません。
3時過ぎに起きて、日の出前からカメラを回すという、ハードは撮影でしたが、その甲斐あって、かっこいい絵が撮れました。監督の松田さんに感謝です。
帰りは、時間の関係で、初めて、調布飛行場への飛行機を使いました。
ヒマラヤに行ったときに乗ったのと同じ、わずか20人乗りのプロペラ機で、東京の街がよく見えて、窓にかじりついてしまいました。
他にも、この秋の作品(大我、本田美奈子、矢野沙織)は、どれも、自分ではとても手応えを感じられるものになったので、早くみなさんに届けたい気持ちです。
まずは10月22日に発売する大我。10歳の子供だと思って敬遠している方も多いかも知れませんが、聴いたらびっくりしますよ。ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」が好きな方は、だまされたと思って是非聴いてみてください。きっと気に入っていただけると思います。
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藤原道山アルバム制作進行中
- 2008-09-07 (日)
- 録音
7月から続いていたあわただしい日々も、ようやく先が見えてきました。
今週は、矢野沙織のアルバムが、トラックダウン、そしてマスタリングまで終わりました。
そしてその合間の水、木と、藤原道山の最後のセッションがあり、無事全てのトラックを録り終えました。
今回は、サウンドプロデューサーに、冨田勲さんを迎え、日本からアジアの様々な風景を音で描いた、スケールの大きな作品です。
道山としては、初めてのSACDマルチチャネルによる、サラウンド作品です。
もちろん、通常のCDでのステレオも楽しめるハイブリッド盤なので、SACDプレイヤーを持っていない方でも楽しめますので、ご安心ください。
水曜日は、打楽器のダビングを行ったのですが、今回、梯郁夫さんが、こんな面白い楽器を持ってきてくれました。
インドネシアの楽器らしいです。低音のバスドラムのような効果が出る楽器です。
あとは、来週、ミックスをして、ほぼ完成です。
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今年の夏
- 2008-08-31 (日)
- 録音
8月も今日で終わりですね。
この夏は、例年以上に秋の新譜に向けての作業が重なり、山に行く暇もなかったのですが、その分(?)、音楽的に充実した作品が揃っています。
大我、本田美奈子、藤原道山、矢野沙織、どれも、音楽好きの大人の方に、じっくり楽しんでいただけるようなアルバムになりそうです!
10月から12月初旬にかけてリリースされますので、ご期待ください。
今までそれぞれのアーティストのファンでなかった方にもきっと楽しんでいただけると思います。
今日は、矢野沙織のトラックダウンをやっていて、今スタジオでその音を聴きながら書いています。
自分でも満足できる仕上がりになると、疲れも感じないんですよね。
今回は、本当に斎藤ネコさんのお陰です。
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矢野沙織 レコーディング in TOKYO
- 2008-07-27 (日)
- 録音
先週、矢野沙織の新しいアルバムの録音が終了しました。
斎藤ネコさんをアレンジャーに迎え、ストリングスを中心に、曲によってはハープやアコーディオンも入った、矢野沙織としては今までにない音作りのアルバムになりました。
スタジオは早稲田にある、アバコスタジオ。
現在、東京にある大編成が録れるスタジオとしては最も古く、NHKのスタジオのような雰囲気です。
発売は12月の予定ですので、お楽しみに。
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ジャズドラマー大我が、題名のない音楽会に出演します
- 2008-07-19 (土)
- その他
明日、7月20日の、テレビ朝日系「題名のない音楽会」に、大我が出演します。
上の写真は、先日のニューヨークの録音のリハーサルの時のものですが、収録は、ニューヨークに発つ前に行われ、大ベテランの、前田憲男さんのピアノ、荒川康男さんのベースというお二人と共演。
渋いブラシワークも披露しているので、是非ご覧いただければと思います。
先日の録音でも、大我のバラードプレイは本当に絶品で、何であんな味が出せるのか、不思議です。
才能ある音楽家は、実生活でまだその感情を知らなくても、音楽からセンティメントを学ぶんですね。
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斎藤ネコカルテットのライブ with 椎名林檎
- 2008-07-08 (火)
- コンサート
昨日は、今度矢野沙織の仕事でお世話になる、作編曲家&ヴァイオリニストの斎藤ネコさん率いる斎藤ネコカルテット(通称ネコカル)のライブに行ってきました。
場所は、吉祥寺のMANDALA2。着席だと40名弱で一杯になる、小さなライブハウスです。
斎藤ネコさんと言えば、最近では椎名林檎さんとの共同名義のアルバム「平成風俗」が印象的でしたが、CM音楽から、ポップス、クラシック、ジャズ、ロック、アヴァンギャルドまで、その音楽性は幅広く、そのどれもが高いクオリティを持つ才人です。
と偉そうに説明していますが、実は私も、名前はもちろん存知あげていましたが、その音楽をちゃんと聴いたのは、「平成風俗」が初めてで、ライブを聴くのも、昨日が初めてでした。
ネコさんが「道楽」でやっているというこのカルテットですが、レパートリーはなんと説明していいやら、全くノンジャンルで、でもとにかく曲も演奏もすばらしく、1部は知っている曲が全くありませんでしたが、ゆるーいトークと緊密でありながら懐の深いアンサンブルに、すっかり惹きこまれました。
それだけでも充分満足だったのに、なんと2部のシークレットゲストに椎名林檎さんが出てきたのにはびっくり。
「ポルターガイスト」、「化粧直し」、「罪と罰」というオリジナルに加えて、初めて歌うというスタンダードソングの「アルフィー」と「ミスティー」まで聴かせてくれて、その歌の説得力に圧倒されました。
大体「アルフィー」は当初やるはずではなかったのに、ネコさんが前日まで「アルフィー」を「ミスティー」と間違えて編曲していて、じゃあせっかくだからやろうかということになったそうで、ほとんど初見状態。それでもあの難しい曲を自分のものにして歌えてしまう力量は凄いですね。歌い込んだら、さぞかし素晴らしいでしょう。
私は、彼女の曲や声はとても好きなのですが、初期のサウンドには、CDの音作りも含めてちょっと入り込めない部分があるので、昨日のように弦楽四重奏(それも超一流の)をバックに聴けたりすると、とてもしっくりきました。
今の日本のあらゆるジャンルのヴォーカリストで、もっとも好きな一人かも知れません。
林檎さんは、ステージでもその後の打ち上げでも、歌っているとき以外は、いたって普通の方(いい意味で)で、改めて真の音楽家なんだなと感じました。
そして、ネコさんの目配り、気配り、音楽の包容力! なんとも気持ちの良い、ゆるくて濃厚な時間でした。昨日集まった30数名のお客さんは、幸せ者です。
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