岡野博行 (Hiroyuki Okano) Wesite クラシック&ジャズ
岡本太郎鯉のぼり
鯉のぼりなんて、全く興味がなかったのですが、息子が生まれて、父親から何か初節句の贈り物をしたいと言われ、こんなものをいただくことになりました。
いざ、家に設置してみると、これがかっこいい。
岡本太郎は、「芸術は爆発だ」という言葉ばかりが一人歩きしていますが、遺した著作、例えば「今日の芸術」などを読むと、実はその創作活動が深い思索に裏付けられていたことが分かります。
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スタジオでの食事
レコーディングや、その後のミックスなどで、スタジオが続くとき、悩むのが食事です。
大体、どのスタジオも、出前のメニューがバインダーに綴じられていて、和食とか、そばとか、中華とか、カレーとか、ジャンル毎に分けてくれているので、その日の気分で選ぶのですが、やはり続くと飽きてきます。
「麹町のサウンドインならアジャンタのカレー」というような名物もあるのですが、だいたいはどこも同じラインナップ。
そんな中、出色なのが、麻布Oスタジオ(旧オンエア麻布スタジオ)の賄いディナー。
ちゃんとコックさんが通ってきて、午後になると、夕食の内容が発表され、スタジオのアシスタントの方が、数を聞いてくれるのです。
一種類しかないので、選ぶことはできないのですが、これがおいしいんです。
スタジオも素晴らしいのですが、この夕食もここのスタジオに来たくなる理由のひとつ。
この日の献立は、海老とサーモンのフライがメインで、筑前煮とほうれん草の山かけと味噌汁がついていました。
フライには、手作りのタルタルソースがついていて、これがまたナチュラルな味。
家で食事しているような気分になります。
現在進行中なのは、KOBUDOの第3弾のアルバム。下の写真は、サウンドインスタジオです。
発売は6月24日なので、お楽しみに。
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KOBUDO-古武道- がTBS系ニュース番組 NEWS23の音楽を担当します!
- 2009 年 3 月 26 日 (木)
- その他
3月30日から改編に伴いリニューアルされる、TBS系の夜のニュース番組「News23」の音楽を、テーマから番組中のジングルまで、全てKOBUDOが担当することになりました。
私にとっては、2004年の番組開始以来、矢野沙織をテーマ音楽に起用していただいているテレビ朝日系「報道ステーション」に続き、2つ目の大きなニュース番組への担当アーティストの起用です。
毎日、お茶の間に、自分の担当しているアーティストの音が流れるというのは、CDを聴いていただくのとは、また違った喜びです。
このテーマ曲、今ちょうど準備中で、6月末発売のKOBUDOのニューアルバムにも、収録予定ですので、フルバージョンを聴きたい方、是非楽しみにお待ちいただければと思います。
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4年ぶりの風邪
- 2009 年 3 月 2 日 (月)
- 日々雑感
先週は、珍しく風邪をひいて、熱を出してしまいました。
もともと丈夫な質なので、滅多に風邪はひかないのですが、久しぶりに水曜日は丸一日寝込んでいました。
当日は矢野沙織のCD発売記念ツアーの最終日で、這ってでも駆けつけたかったのですが、翌日が12人のヴァイオリニストのレコーディングだったので、少しでもクリアな頭で臨むために自粛。
毎年、1月後半から4月前半くらいは、春のアルバム発売に向けて準備がどうしても重なるので、疲れが溜まっていたのかも知れません。それに慣れぬ育児(といっても私はたいしたことをやっているわけではありませんが)が重なり・・・。
先週は、藤原道山の新しい企画アルバムが発売になりました。
今まで録音した音源に、新録音も加えて、日本の四季にちなんだ作品を集めた作品です。特に素晴らしいのが、道山自らが尺八と箏のために編曲した「さくらさくら」。全く無駄な音がないシンプルなアレンジで、一音一音に凛とした存在感と繊細なニュアンスがあり、これぞ日本の美意識という感じです。西洋音楽は音の連なりで表現するところを、日本は一音のニュアンスで表現するんですよね。
そういえば、「響」を作ったときに、冨田勲さんが面白いことをおっしゃっていました。
西洋楽器は、機能的に便利になる過程で、表現力を犠牲にしてきた部分もあるのかも知れない。竹に穴を空けただけの尺八が、無限のニュアンスを持っていることを思うと、進歩と芸術性は必ずしも一致しない、と。
藤原道山のように、機能的不便さを驚異的なテクニックでカバーする演奏家が出てくると、邦楽器にはまだまだ様々な可能性があるのだと気づかされますね。
低体重で生まれたうちの息子も、もう5キロになりました。
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ガラスCDの音質
- 2009 年 1 月 22 日 (木)
- その他
先日、メモリーテックというプレス会社で、ガラスCDの試聴をさせていただきました。
ガラスCDについては、既にユニバーサルからカラヤンのものが一昨年リリースされ、話題になりましたが、何と言っても驚くのはその価格。カラヤンの第9は20万円でしたし、今年リリースされるビクターのものは、18万円と発表されています。
まだ手作業の少量生産なので、高価格はやむ得ないとはいえ、高いですね。
さて、肝心なその音質。確かに良かったです。通常のポリカーボネイトのものより、音のエッジがくっきりして、高音が伸びる感じでした。オーディオの世界は、ほんのわずかの差にお金を投じる人も多いので、通常のCDの50倍しても、それなりに売れるんですね。
その試聴会で感じたのは、今回、もとのCDのプレス工場が何社かにまたがっていたのですが、そのプレス工場によって、ガラスCDとの音の差が違うということでした。つまりプレス工場によって、音の善し悪しがかなりあるということです。
以前から、そのような話は聞いていましたし、コロムビアに自社工場が有った頃は、Tuned CDという、マスタリングからプレスの工程までを厳密に管理したものを作ったこともあり、その効果は感じていましたが、改めて、プレスの工程管理の重要さを認識させられました。
ガラス云々以前に、その差の方が大きいのです。
その中で、通常CDの音が一番良かったのがメモリーテックプレスのもので、そのメモリーテックがガラスCDを作っているわけですから、素材の特性の良さとプレス技術で、確かに究極のCDとは言えるのかも知れません。
新素材CDと言う意味では、昨年からSHMCD(ビクター)、HQCD(メモリーテック)、Blu-specCD(ソニー)と、各プレス会社が力を入れており、コロムビアでも、HQCDを既にリリースしています。
HQはもちろん、SHMもBlue-specも比較試聴はしましたが、どれも通常CDとは違いがあります。ただそれも価格が倍近くする価値があるのかと言えば、私としては、微妙な気がしています。
以前、LINNのDSについて書きましたが、結局新素材CDの音がいいと言っても、全て同じ16bit、44,1kHzの音ですから、それをデータとして読み込んで再生するDSにはかなわないと思うのです。実際、DSを聴いたときほどの衝撃は、新素材CDにはありませんでした。LINNのDSシリーズは、一番安いものでも30万円近くしますから、簡単に買えるものではありませんが、ガラスCDを買うなら、DSプレイヤーを買った方がコストパフォーマンスは遙かにいいですよね。それで自分の持っているCDが、全てマスターに近い音で聴けるようになるのですから。
マスターと言えば、試聴会で一番面白かったのは、DDPという、工場の送るマスターを再生できるプレイヤーもあって、ガラスCDの後にその音も聴かせていただいたのです。これが当然のことながら一番良くて、私たちがスタジオで作っているイメージそのままでした。とはいえ、マスターをそのまま売るわけにはいきませんし、このプレイヤーも特殊なもので、市販されていませんから、私としては、現状、家で音楽を聴くベストの装置というのはやはりLINNのDSだと思います。これで10万円台のものが出れば、是非買いたいところなのですが、円高で値下がりしないものでしょうか。
ところで、手前味噌になりますが、コロムビア/DENONでは、新素材による高音質CDをリリースする際、ただ素材を変えるだけでは本当の効果が出にくいので、必要に応じてマスタリングを施しています。これは、自社で録音を行い、ミックスからマスターまで作っている強みです。1月にリリースされたインバルのマーラーなど、良くなっているので、是非聴いてみてください。
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日本が世界に誇る偉大なる先達
- 2009 年 1 月 11 日 (日)
- その他
新年最初の出張は、浜松にあるローランドの研究所でした。
昨年、藤原道山の作品でご一緒した冨田勲さんの紹介で、ローランドの創始者の梯郁太郎さんに会いに行ったのです。
冨田さんと梯さんは、40年以上のおつきあいで、おふたりとも、最初日本では理解されなかった新しいものを、アメリカへ持って行き、先に海外で大成功を収めたという共通点があり、70代後半になった今でも、第一線で常にイノベイティヴなことを行っている、素晴らしい方々です。
今回は、梯さんのお力をお借りして、新しい映像作品を作るご相談をしにいったのですが、それ以外にも、ローランドで開発している新しい楽器をいろいろ見せていただき、そのクラフトマンシップとビジネス感覚に感嘆し、ほとんど生「カンブリア宮殿」状態でした。
改めて、今年も頑張らなければと思った、とても充実した一日でした。
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年末のよろこび
- 2008 年 12 月 15 日 (月)
- 未分類
前の記事から2ヶ月が経過し、早くも年末が近くなってしまいましたが、その間、10月22日に大我、11月6日に本田美奈子.、11月19日に藤原道山×冨田勲、12月3日に矢野沙織の作品が相次いで発売になりました。
私はといえば、ようやく少し落ち着いて、春の作品の準備に入っているところです。
そんな中、仕事ではありませんが、私にとっては、ものすごく大きな出来事がありました。
一昨日の土曜日13日に、待望の子供が生まれたのです。
2007年2月の子宮内外同時妊娠による流産と手術から約2年、妻は随分辛い思いをしたのですが、やっとこの時を迎えることができました。
1950gという、小さな男の子ですが、元気なので、安心しました。
自分に子供ができると、他の子供まで、とても可愛くみえるから、不思議です。
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本田美奈子さんとブライアン・メイ
- 2008 年 10 月 15 日 (水)
- 録音
今日、情報公開しましたが、11月6日に発売する本田美奈子さんの新しいアルバムで、クイーンのブライアン・メイとの共演が実現しました。
そもそも今回のアルバムは、本田美奈子さんが遺した歌そのものを、できるだけシンプルな形で聴いてもらえるようなものを作りたい、というのが始まりでした。
もとの録音の時は、最初に井上鑑さんとバックトラックを作って、そこに歌を入れるという方法(とは言え、バックトラックの録音の時も、必ず一緒に歌って、演奏者が歌の呼吸を掴んで弾きやすいようにはしていて、そのまま歌を録り直さずOKになった曲もあるのですが)を取っていましたが、今回は、最初に声があって、その声を最も生かすには、どうしたらいいかという方向で、作品作りをしたのです。マルチテープ(正確には、テープでなく、DVD-Rに保存されたデータですが)から歌だけを抜き出し、そこに、新しいバックトラックを録音していきました。
本田美奈子さんが生きていたときには、常に次のことを考えて、録音した歌だけを聴き直すということはなかったのですが、亡くなって、声だけを聴いてみたときに、改めて見えてきたことがいろいろあり、それが今回のような作品を作りたいという思いになりました。
共演は、ロンドンのルネサンススタイルのコーラスグループが半分、後の半分は、日本の誇るギターの名手、松原正樹さんと今剛さんのツインギターという、最も声を生かせる構成にしました。
そして、ロンドンでのコーラス録音セッションの詳細が決まってきた段階で、せっかくロンドンに行くなら、ブライアン・メイに参加してもらったら、という夢のようなアイデアが出てきたのです。
本田美奈子さんが亡くなったときに、メールのやりとりをし、ブライアンの美奈子さんに対する思いは分かっていたので、無理を承知で、今回の計画をメールしました。できればどれかの曲でギターを弾いてくれないか、というお願いとともに。
驚いたことに、ブライアンからは、その日のうちに返事が来ました。今、クイーンとポール・ロジャースのアルバムの制作をしていてとても忙しい時期だけれど、美奈子のために、何かできたらと思う。とにかく、美奈子の声を送ってみてくれないか、と。
すぐに、「アメジング・グレイス」を含む5曲の声をインターネットで送ると、ブライアンからは、「アメイジング・グレイス」がとても気に入ったので、ただギターを弾くというのではなく、トラックとして完成させてもいいか?
という返事が来ました。
もちろん、と返事すると、翌朝、またブライアンからのメールが届いていました。
「ちょっとびっくりするプレゼントがあるよ」と書いてあり、添付ファイルが付いています。
何とそれが、ブライアンが、その日の午後と夜をかけて一気に作り上げた、デモ、と言っても、ほとんど完成に近い「アメイジング・グレイス」でした。
そのメールには、
「もちろん、まだ多少調整しなければいけない部分はあるけれど、今日の午後から夜にかけて作ったみたんだ・・・ミナコの声にインスパイアされて、途中でやめることができなかった。レコーディングしている間中、僕は微笑んでいたよ・・・でも作業を終えて、スタッフと一緒に聴いていたら・・・涙が止まらなかった。」
それが、今回のアルバムにスペシャル・トリビュート・トラックとして収めた「アメイジング・グレイス」です。
「アメイジング・グレイス」は、ロンドンのコーラスグループとも録音しました。
こちらは、ヨーロッパの教会で、聖歌隊と一緒に歌っているようなイメージです。
是非、今まで本田美奈子さんの歌を聴いたことがなかった方にも、聴いて欲しいアルバムです。
ヒリヤード・アンサンブルやタリス・スコラーズが好きな方は、きっと気に入っていただけるのではないかと思います。
11月6日の発売日をお楽しみに。
本田美奈子. Eternal Harmony
1. プロローグ(井上鑑)
2. アメイジング・グレイス (トラディショナル)
3. 白鳥 (サン=サーンス)
4. 美しい夕暮れ (ドビュッシー)
5. ニューシネマパラダイス (モリコーネ)
6. 風のくちづけ~「リュートのための古代舞曲とアリア」よりイタリアーナ (レスピーギ)
7. この素晴らしき世界 (ダグラス)
8. 新世界 (ドヴォルザーク)
9. タイスの瞑想曲 (マスネ)
10. エピローグ (井上鑑)
11. アメイジング・グレイス(トラディショナル) Produced by Brian May
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藤原道山 × 冨田勲
- 2008 年 10 月 10 日 (金)
- 撮影
今年の秋にリリースする作品の制作が、ようやく一段落です。
中でも、藤原道山と冨田勲氏の顔合わせによる新しいアルバム「響-kyo-」は、前回のブログにも書いたように、SACDによる、サラウンド作品で、サラウンドとステレオのふたつの音を作る作業が必要だったため、なかなか大変でしたが、苦労しがいのある、面白い作品になりました。
道山の尺八を壮大なTOMITAサラウンドが包み込んで、日本からアジアの様々な風景を描くアルバムです。
そのPVの撮影で、久しぶりに、伊豆大島に行ってきました。
作品のスケールを表現できるのは、東京の近くでは、三原山の裏砂漠しかありません。
3時過ぎに起きて、日の出前からカメラを回すという、ハードは撮影でしたが、その甲斐あって、かっこいい絵が撮れました。監督の松田さんに感謝です。
帰りは、時間の関係で、初めて、調布飛行場への飛行機を使いました。
ヒマラヤに行ったときに乗ったのと同じ、わずか20人乗りのプロペラ機で、東京の街がよく見えて、窓にかじりついてしまいました。
他にも、この秋の作品(大我、本田美奈子、矢野沙織)は、どれも、自分ではとても手応えを感じられるものになったので、早くみなさんに届けたい気持ちです。
まずは10月22日に発売する大我。10歳の子供だと思って敬遠している方も多いかも知れませんが、聴いたらびっくりしますよ。ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」が好きな方は、だまされたと思って是非聴いてみてください。きっと気に入っていただけると思います。
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藤原道山アルバム制作進行中
- 2008 年 9 月 7 日 (日)
- 録音
7月から続いていたあわただしい日々も、ようやく先が見えてきました。
今週は、矢野沙織のアルバムが、トラックダウン、そしてマスタリングまで終わりました。
そしてその合間の水、木と、藤原道山の最後のセッションがあり、無事全てのトラックを録り終えました。
今回は、サウンドプロデューサーに、冨田勲さんを迎え、日本からアジアの様々な風景を音で描いた、スケールの大きな作品です。
道山としては、初めてのSACDマルチチャネルによる、サラウンド作品です。
もちろん、通常のCDでのステレオも楽しめるハイブリッド盤なので、SACDプレイヤーを持っていない方でも楽しめますので、ご安心ください。
水曜日は、打楽器のダビングを行ったのですが、今回、梯郁夫さんが、こんな面白い楽器を持ってきてくれました。
インドネシアの楽器らしいです。低音のバスドラムのような効果が出る楽器です。
あとは、来週、ミックスをして、ほぼ完成です。
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